矯正治療して食べ物が挟まりやすくなった?! | 金沢けんろく矯正歯科

矯正治療して食べ物が挟まりやすくなった?!

こんにちは、院長の眞舘です。
矯正治療における好ましくない副作用とリスクのひとつ、歯茎の下がりに関してのお話です。

この記事を読むことで「矯正治療でできるブラックトライアングルについて」わかります。(所要時間約3分)。

ブラックトライアングルとは

矯正治療をすると、歯茎がさがってしまい歯と歯の間の根元の部分に隙間が生じて食べ物が挟まりやすくなることがあります。この隙間をブラックトライアングルといい、特に骨の薄い下顎の前歯で生じることが多いです。前歯のブラックトライアングルは目立つため、ブラックトライアングルをどうにかしてほしいとのご相談もいただくことが多くあります。

歯茎=歯肉は骨の裏打ちがあってはじめてその高さを保っているわけですが、骨の裏打ちがなくなると当然その高さを維持できずに下がってしまいます。

例えばデコボコが多いと、図のように”もともとの骨のライン”が低い位置にしかありません。
歯は逆三角形をしているので矯正治療できれいに並べると、歯と歯の接点は上のほうになり、歯茎に近い部分は空いてしまいます。骨が上方に増殖してくることはないので、残念ながら歯茎がさがってしまい、ブラックトライアングルが生じる、という流れです。

ブラックトライアングルができる要因

ブラックトライアングルができる要因は、以下のものが挙げられます。
①もともとのデコボコの量
②もともとの骨の高さ(加齢などによるもの)
③もともとの歯茎の薄さ
④矯正治療中の歯周炎(歯磨きができておらず歯周病になってしまった場合など)
⑤矯正治療中の強い歯磨きの圧

ブラックトライアングルを小さくする方法

残念ながらブラックトライアングルが生じてしまった場合、それが自然に治ることはありません。ブラックトライアングルは自然には治りませんが、歯科処置を行うことで”小さくすること”ができます。

①歯と歯の接点を削って上方にも隙間を作り、歯と歯をもっと寄せる(図参照)
②ブラックトライアングルの部分に、レジンという歯科用の材料(虫歯を削って詰めるものと同じ)を盛り足す

上記の2つの方法でブラックトライアングルを縮小することが可能です。そこまで大きくないブラックトライアングルに対しては①の”歯を削る”という処置が効果的です。ただし、歯を削ることにはもちろん限界がありますので、残念ながら大きく生じたブラックトライアングルに対しては②が適しています。こちらの場合でもレジンを歯にくっつけるだけなので、はがれたり・経年劣化で着色してやり直しが必要になる場合があります。
まずは①で様子を見て、それでも気になるようであれば②を検討すればよいでしょう。
ブラックトライアングルは、健康面に問題をおよぼすことはほぼありませんが、汚れがたまりやすく歯周病やむし歯のリスクにはなります。ただし、日々の歯磨きをしっかりできる方やかかりつけ医に定期的に受診しているような方で、審美的に気にならないのであれば積極的に処置をする必要はありません。全く気にならないという方もいますので、気になる方はドクターに相談してみましょう。

石川県金沢市の矯正歯科専門医院「金沢けんろく矯正歯科」

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