金属アレルギーだからと矯正治療を諦めていませんか？
こんにちは、院長のまだちです。
今日は、金属アレルギーに関してお話していきます。矯正治療をしたいけど金属アレルギーがあるからできないなぁとお考えの方はぜひ読んでいただけたらと思います。
この記事を読むことで「金属アレルギーでも矯正治療ができる」とわかります。（所要時間約３分）。
金属アレルギーでも全く問題ない
結論から先に言うと、金属アレルギーでも問題なく矯正治療は可能です。
さて、そもそも金属アレルギーとはどういったものなのか。食べ物のアレルギーと違いアレルゲンに触れる機会が少ないため自分が金属アレルギーだと気づいていない方も多く見受けられます。
金属アレルギーは、粘膜や皮膚を通り血液に入った金属イオンがタンパク質と結合することで、それを排除しようと免疫細胞が過剰に活性化する結果を引き起こされます。
歯科で金属アレルギーといえば、ニッケル・クロム・コバルトなどが有名ですが、残念ながら矯正治療で使用する金属の材料でもニッケルは含有されています。
しかし、近年は材料の進歩もあり、昔のようにギラギラした金属のブラケット（歯の表面につけるボタン）がスタンダードではなくなり、 樹脂製のものやセラミック製のブラケットが開発され、金属を極力使用しないで治療することが可能になりました。極力と書いたのは、歯を動かすワイヤーは金属になってしまうからですが、こちらもアレルギー反応が出る素材を含んでいないワイヤーを選択することができます。
金属アレルギーの有無を検査するパッチテストの結果を見て問題なく治療を行えるように材料を選択しますから、問題はありません。
また、 症例によってはマウスピース型矯正歯科治療をすることも可能かもしれません。こちらは一切金属は使いませんので安心して治療できます。ただし、すべての症例に適用できるわけではないのでご自身の場合は可能かどうかよく相談することが大切です。
イヤリングや時計をはめて発赤や湿疹ができたりして、金属アレルギーかなと思うことがあれば皮膚科で検査を受けることをお勧めします。もちろん、矯正治療を希望しているけど金属アレルギーかもという方には紹介状を書かせていただきますので、何なりとお申し付けください。
アレルギーはとても大切な問題ですので、しっかりと事前に確認して矯正治療専門医とよく相談した上で安心して治療を始めていただければと思います。
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