子供の歯の生え代わりを見守りたい!ポイント解説
こんにちは、金沢けんろく矯正歯科 院長のまだちです。
お子さまの歯の状態、見守ってあげていますか。
今回は、歯の生え代わりに関する注意点などを大まかな年齢に分けて要点を抽出して解説しています。
この記事を読むことで「歯並びのチェックポイント」がわかります。ぜひお友達にも教えてあげてください(所要時間約3分)。
目次
歯の生え変わりのここをチェックしよう!
① 乳歯の生え始めは「生後6か月から」
図を参考に見ていきましょう。個人差はありますが、多くは下顎の前歯(A)から生えてきます。以降、日本人では一般的に上A→下B→上B→上D→下D→上C→下C→下E→上Eの順に生えてきます。もちろん、個人差があり順序が変わったり同時に生えてきたりすることはあります。特徴は大人の歯へのはえ代わりと違って左右同時に生えてくることが多いので、偶数で歯が増えてきます。左右対称に生えてこない場合がまれにあり、この場合はもしかしたら該当する乳歯やその後に控える大人の歯が欠損している可能性があるのでチェックが必要です。なお、歯と歯の間に隙間があることが正常ですから、すきっ歯だからと焦る必要はありませんよ。逆にまだ顎も小さいので隣の歯との隙間がないことも多いかもしれませんが、乳歯が生えてくると同時に顎も成長しますので徐々に隙間が出来てくることもあります。
② 乳歯列の完成は「3歳」
こどもの歯がすべて生えそろうのは2年半~3歳です。上顎に10本、下顎に10本です。この頃には前歯がすきっ歯になっているかもしれませんが、これは異常ではなく正常な状態です。大人の歯が生えてくるスペースを確保しているためであり、隙間なくきれいに並んでいるほうが問題となることが多いのでチェックが必要です。また、かみ合わせが深く上の前歯が下の前歯を完全に覆っていることも多々ありますが、今後の成長で自然に改善してくることもありますので無理に治療で治す必要はありません。前歯のかみ合わせが悪く受け口になっている場合は、適切な時期に矯正治療が始められるよう早めに受診していただき、専門医院での管理を始めた方がよいでしょう。
③ 大事な歯が生えてくる「6歳」
この年齢になってくると、乳歯の一番後ろにある第2乳臼歯(E)のさらに後ろから、一番最初の大人の歯が生えてきます。第一大臼歯、いわゆる6歳臼歯という歯です。意外と知られておらず、かつ見えにくいことからとても大事な歯であるのにかかわらず早々に虫歯になることもあるので要注意の歯です。シーラントと呼ばれる予防処置やフッ素で守ってあげましょう。また、前歯の生え代わりが始まりますが顎が小さかったり歯が大きい場合は生え代わりが進まないことが多いので、乳歯が抜けたのに半年以上大人の歯が生えてこない場合は一度歯科医院で診てもらったほうがよいでしょう。
④ 問題が目に見えてくる「7~8歳」
この時期は何か問題がある場合に、親御さまの目から見てもなんかおかしいぞ、と感じてくる時期です。前歯が生えてこない、前歯がでこぼこ、出っ歯、受け口などなどです。何か違和感を覚えたら確実に矯正専門医院にてしっかり診てもらったほうがよいでしょう。今の状態だけではなく、今後の生え代わりや矯正治療の必要性の有無についても十分な説明を受けられるはずですよ。早ければ早いほうがよいですが、9歳~10歳でもまだ間に合うかもしれませんのでぜひ相談に来てください。なお、11歳以降になると大人の歯並び治療の対象になることが多いです。
⑤ 6歳臼歯のさらに奥に歯が出てくる「12歳」
いわゆる12歳臼歯と呼ばれる第二大臼歯が生えてくる時期です。6歳臼歯同様、とても大事な歯なので要チェックですよ。ちなみに親知らずはさらにその後ろにあり、15歳~20歳前後で生えてくる人と生えてこない人が分かれ、この時期に生えてくる兆しがなければ埋まったままかもしれませんので、気になる人は歯科医院へ行きレントゲン写真を撮ってもらうといいでしょう。
長くなりましたが、今回はこれで終わりです。歯並び・歯の生え方のチェックポイントおわかりいただけたでしょうか。正直、私たち矯正歯科専門医が見るポイントはほかにもいろいろありますが書ききれませんので、もしご興味がある方はぜひ一度相談にいらしてくださいね。
石川県金沢市で子供・中高生・成人の矯正歯科治療なら金沢けんろく矯正歯科へ。日本矯正歯科学会認定医による安心治療。女性認定医も在籍。舌側矯正やインビザラインのよるマウスピース型矯正もお任せください。山側環状線からアクセス便利で金沢市だけではなく、小松市・白山市・野々市市・津幡市・かほく市からもアクセスのよい環境です。当院は、お子さまの健やかな心と身体の成長を願い矯正歯科治療の大切さを伝えています。