電動歯ブラシは手用歯ブラシより優れている?!
こんにちは、院長の眞舘です。よく聞かれる質問で「電動歯ブラシっていいんですか?」や「矯正を始めるにあたって電動歯ブラシを使ってもいいですか?」というものがあります。
この記事を読むことで「歯磨きで本当に大切なこと」がわかります。ぜひお友達にも教えてあげてください(所要時間約3分)。
ブラシの当て方より大切なことはない
随分前から国内、海外含めいろいろな論文が出ていますが、その多くは歯垢(汚れ)の落ち方に有意差はないというものです。つまり、どちらでも「ブラシを歯にうまく当てることができれば汚れは落ちるからどっちでもいい」ということです。だから電動歯ブラシを使いたい人を止めることもしませんが、無理にお勧めすることもありません。自分が使って気持ちのいいものを使えばいいのです。
なんじゃそりゃ、どっちがいいか結局わからん、と思うかもしれません。
正直どっちがいいか、というのは好みもありますから結論はないのです。そんなことよりも、歯磨きで最も大事なことは【歯ブラシの当て方と正しく当たっている感覚を身に付けること】です。これがすべてです。
私が懸念している電動歯ブラシの落とし穴は、先端機器を使って磨いているんだから汚れは落ちているだろう、と錯覚することです。当て方が正しくなければ全くの無意味なのです。
汚れのない歯の表面の感覚を知る
よく電動歯ブラシを絶賛する記事で、「歯がツルツルになる」「楽に磨ける」というワードがありますが、これは手用ブラシでも同じですから、まずはその感覚を身につけることがポイントです。
歯磨き前に一度、歯の表面を舌でよく触ってみると、ざらつきやネバつきがあると思います。そして、歯磨き後にもう一度触ってみましょう。まだざらつき等が残っているようであればその部分のみ意識してまた磨いてください。そして汚れがしっかり落ちた時の歯を舌で触り、その感覚を覚えてください。それが大事です。電動でも手用でもツルツルの気持ちのいい舌ざわりになっているはずです。
ローマは一日にして成らず
すぐにいい当て方を身につけて磨けるようになるわけではありません。
まず3か月ほど、夜の歯磨きは鏡を見ながら歯ブラシがちゃんと装置の間に入っているか、汚れが落ちているかを確認しましょう。また、舌の感覚を鍛えてください。歯ブラシの当て方や汚れの落とし方を身につけたら、ながら歯磨きに移行しても構いません。しかし、必ず最後に磨き残しのチェックはしてください(鏡で確認!舌で確認!)。
ちなみに電動歯ブラシが少し優れている点としては、論文でも触れられていますが歯茎マッサージの効果があり歯茎の炎症が手用よりも早く改善するということです。また、障がいがあり手用だとどうしても難しい場合は、電動歯ブラシの方がより適しているといえるでしょう。
ご理解いただけたでしょうか。
手用でも電動でも大事なことは歯ブラシの当て方。その当て方はぜひかかりつけ歯科医院などで教えてもらいましょう。当て方がしっかりしていればどちらをつかっても問題ありません。間違っても電動歯ブラシだから適当に歯磨きしても汚れが落ちる、とは思い込まないでください。
金沢けんろく矯正歯科は山側環状線からアクセス便利ですから金沢市だけではなく、小松市・白山市・野々市市・津幡・かほく市からも患者さまが通院してくださっています。何かお困りごとがございましたら是非当院に一度ご相談にいらしてください。