治療事例「奥歯のズレとでこぼこを歯列の遠心移動を行い非抜歯で治療した事例」25歳女性
こんにちは。
院長の眞舘です。
当院で実際に治療を受けられた患者さまの治療事例のご報告です。
「奥歯のズレとでこぼこを歯列の遠心移動を行い非抜歯で治したケース」
目次
- ・ 相談内容
- ・ 診断結果・治療内容
- ・ 治療前後を動画で見る
- ・ まとめ・現在の様子
相談内容
「上下の前歯のガタガタ」を主訴に来院されました。
診断結果・治療内容
上下顎に叢生(でこぼこ)を認めました。前歯だけではなく、奥歯にも噛み合わせのズレがありました。上顎の歯並びが手前にずれており、理想的な噛み合わせである「1歯対2歯」ではなく、1歯対1歯の噛み合わせでした。また、右側の一番奥の歯(第二大臼歯)は鋏状咬合であり、下顎の自然な動きを妨げている可能性がありました。横顔の不調和は認めなかったので、でこぼこはあるものの「非抜歯」にて治療可能と判断しましたが、上顎の歯並びが手前にずれており噛み合わせがずれてしまっていたので、上顎歯列を全体的に後方移動(遠心移動)させる必要がありました。ただし、上顎に親知らずがあると後方移動の邪魔になり後方移動が思ったようにできないため、上顎の親知らずの抜歯が必要でした(非抜歯というのは中間の歯=小臼歯は抜歯しないということです)。
今回に限った話ではありませんが、矯正治療において治療目標を達成するには顎間ゴムという患者さまご自身で着脱する輪ゴムの使用が非常に重要です。
治療前後を動画で見る
今回の治療事例のポイント
・ でこぼこもあり奥歯のずれも大きかったが、親知らずを抜いて上顎歯列を遠心移動することで非抜歯での治療が可能であった。
・ 右側第二大臼歯が鋏状咬合であった。
・ 顎間ゴムの協力が必須(20時間以上の使用)。
・ もともと素敵な笑顔でしたが、もっと素敵な笑顔になりました。
まとめ・現在の様子
- 第二期治療・非抜歯・遠心移動
- 治療事例:25歳女性
- 主訴:上下の前歯のガタガタ
- 使用した装置:表側のワイヤー矯正
- 治療費:約75万
- 治療期間:1年2か月
- 注意すべきポイント:歯茎が下がる可能性がある、歯の根っこが短くなる可能性がある
きれいに並べた歯を維持するための「保定」が始まります。保定期間は最短でも2年です。保定は長ければ長いほど安定しますので長期的な保定が望ましいですね。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクと副作用 について
金沢けんろく矯正歯科について
従来の表側矯正だけではなく、舌側矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正もお任せください。小児矯正ではインビザラインによるマウスピース型矯正も力を入れて取り組んでいます。山側環状線からアクセス便利ですから金沢市だけではなく、加賀市・小松市・白山市・野々市市・津幡町・かほく市・珠洲郡・富山県や福井県からも患者さまが通院してくださっています。何かお困りごとがございましたら是非当院に一度ご相談にいらしてください。
2023年06月29日 10:48