治療事例「下顎前歯の先天性欠如と上顎のでこぼこを非抜歯で治療した事例」20歳男性
こんにちは。
院長の眞舘です。
当院で実際に治療を受けられた患者さまの治療事例のご報告です。
「下顎前歯の先天性欠如と上顎の叢生を非抜歯で治したケース」
目次
- ・ 相談内容
- ・ 診断結果・治療内容
- ・ 治療前後を動画で見る
- ・ まとめ・現在の様子
相談内容
「検診で矯正治療をした方がいいと言われた」ということを主訴に来院されました。中学校・高校の学校歯科検診で指摘はされていたそうですが、時間の確保が難しくてなかなか矯正治療に踏み出せなかったそうですが、大学への進学を期に相談に来られました。
診断結果・治療内容
上顎に叢生(でこぼこ)を認めました。下顎の前歯には先天性欠如歯(生まれつき ない歯)が一本ありました。下顎の前歯が一本ない場合、上顎の前歯と下顎の前歯の本数が違うため、治療後の歯の真ん中の仕上がりは通常と少し違う形になってしまう(After の写真参照)ので、仕上がりについてはその旨を説明し同意を得る必要がありました。上顎の歯並び(アーチ)が狭くなっていたこともあり、左右の奥歯のかみ合わせを見ると上下のかみ合わせが逆になっていました。
大きくずれて生えている右上の2番目の歯(側切歯)を並べるため、および上顎の歯並び(アーチ)を整えるために上顎の歯並びを拡大させる方針とし、横顔に問題がなかったことから拡大をすることで非抜歯での治療が可能と判断しました。なお、表側のワイヤー装置だけではなく、拡大のためには上顎の裏側にクワドヘリックスという装置を併用することにしました。
治療前後を動画で見る
今回の治療事例のポイント
・ ワイヤーと付加装置による拡大を行うことで、でこぼこがあっても非抜歯で治すことが可能であった。
・ 下顎前歯は先天性欠如のため、上下の歯の真ん中の仕上がりは写真のようになる。
・ 右上側切歯(内側に生えてきた歯)の根っこのコントロールに時間がかかる。
・ 顎間ゴムの協力が必須(20時間以上の使用)。
まとめ・現在の様子
- 二期治療・非抜歯
- 治療事例:20歳男性
- 主訴:検診で矯正治療を指摘された
- 使用した装置:表側のワイヤー矯正
- 治療費:約85万
- 治療期間:1年7か月
- 注意すべきポイント:歯茎が下がる可能性がある、歯の根っこが短くなる可能性がある、歯にやすりがけを行う必要がある
きれいに並べた歯を維持するための「保定」が始まります。保定装置には【上顎は着脱が可能なプレートタイプ、下顎は着脱不可のワイヤー固定によるFixリテーナー】を採用しました。保定期間は最短でも2年です。保定は長ければ長いほど安定しますので長期的な保定が望ましいですね。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクと副作用 について
「矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。」
一般的な治療期間は2~3年程度、通院回数は24~36回程度(一期治療の場合は1年~2年程度、通院回数は12~24回程度)
金沢けんろく矯正歯科について
当院は、日本で最も歴史のある日本矯正歯科学会の認定医である院長と、同じく認定医の副院長(女性)が治療を行います。従来の表側矯正だけではなく、舌側矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正も経験豊富です。小児矯正ではインビザラインによるマウスピース型矯正も多く手掛けております。山側環状線からアクセス便利ですから金沢市だけではなく、加賀市・小松市・白山市・野々市市・津幡町・かほく市・珠洲郡からも患者さまが通院してくださっています。何かお困りごとがございましたら是非当院に一度ご相談にいらしてください。