治療事例「でこぼこを小臼歯4本抜歯で1年4か月で治療した事例」12歳女子
こんにちは。
院長の眞舘です。
当院で実際に治療を受けられた患者さまの治療事例のご報告です。
「でこぼこを上下左右の第一小臼歯を4本抜歯して1年4か月という短期間で治したケース」
目次
- ・ 相談内容
- ・ 診断結果・治療内容
- ・ 治療前後を動画で見る
- ・ まとめ・現在の様子
相談内容
「上の前歯のデコボコが気になる」ということを主訴に来院されました。
診断結果・治療内容
上顎に叢生(でこぼこ)を認め、上顎前歯はシャベル状切歯を呈しており厚みのある形態をしていました(下図参照)。下顎骨の成長が弱く、口唇閉鎖時にオトガイに緊張感があり、横顔の不調和を認めました(顎先の梅干し上のしわ)。治療方針としては、上下の中間の歯(第一小臼歯)を抜歯して治療を行うこととし、使用装置の希望は特になかったため、表側の矯正装置を採用させていただきました。ちなみに私的には中高生や大学生(20代前半)は若く、部活などで日常的に運動もしていることもあり、代謝がよいので表側矯正が最適と考えています。
なおシャベル状切歯では、治療後の上下顎前歯の前後的ギャップが若干大きめになります。なぜなら、下顎前歯と上顎前歯が噛み合う点と上顎前歯の切端との距離が、歯の厚みが厚いと大きくなるからです(下図参照)。
治療前後を動画で見る
今回の治療事例のポイント
・ 叢生(でこぼこ)や横顔の問題を考慮して、小臼歯4本抜歯で治す方針とした。
・ 上顎切歯がシャベル状切歯であり、上下顎前歯の前後的ギャップが残りやすい(簡単に言うと、少し出っ歯様になる)。
・ 上下顎小臼歯4本抜歯でも治療期間は1年4か月と短かった(年齢がキーポイント)。
・ 前歯も後退し、成長により下顎も前方成長したことで横顔の不調和が軽減された。
・ 治療開始前の笑顔は、左上と右下の八重歯にひっかかって上下口唇の上がり方が不均等でしたが、治療後はきれいなスマイルラインを獲得しています。
まとめ・現在の様子
- 二期治療・上下4本抜歯
- 治療事例:12歳女子
- 主訴:前歯のでこぼこ
- 使用した装置:ワイヤー矯正
- 治療費:約88万
- 治療期間:1年4か月
- 注意すべきポイント:歯根の先端が吸収する可能性がある、歯の神経が何らかの原因で壊死する可能性がある、歯にやすりがけを行う必要がある
きれいに並べた歯を維持するための「保定」が始まります。保定装置には【上顎は着脱が可能なプレートタイプ、下顎は着脱不可のワイヤー固定によるFixリテーナー】を採用しました。保定期間は最短でも2年です。保定は長ければ長いほど安定しますので長期的な保定が望ましいですね。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクと副作用 について
「矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。」
一般的な治療期間は2~3年程度、通院回数は24~36回程度(一期治療の場合は1年~2年程度、通院回数は12~24回程度)
金沢けんろく矯正歯科について
従来の表側矯正だけではなく、舌側矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正もお任せください。小児矯正ではインビザラインによるマウスピース型矯正も力を入れて取り組んでいます。山側環状線からアクセス便利ですから金沢市だけではなく、加賀市・小松市・白山市・野々市市・津幡町・かほく市・珠洲郡・富山県や福井県からも患者さまが通院してくださっています。何かお困りごとがございましたら是非当院に一度ご相談にいらしてください。