治療事例「でこぼこと右下の癒合歯を心配して来院された症例」10歳女子
こんにちは。
院長の眞舘です。
当院で実際に治療を受けられた患者さまの治療事例のご報告です。
「叢生を改善しつつ右下の癒合歯を含めて永久歯列を想定して咬合誘導したケース」
目次
相談内容
全体的な歯並び(でこぼこ)と右下の癒合歯を主訴に当院に来院されました。癒合歯をかかりつけ医に指摘された方にも参考にしていただければ幸いです。
診断結果・治療内容
上顎と下顎に叢生(でこぼこ)を認めました。右下側切歯および犬歯の癒合歯がありました。左下第一乳臼歯には乳歯冠が装着されていました(虫歯が大きく樹脂の材料ではなく金属で治さざるを得なかったと予想されます)。
第一期治療では永久歯が生えやすいようにスペースを確保して永久歯の萌出を誘導してあげます。※ただし、必ずしも永久歯列期で叢生なく生えそろうことを保証するものではありません。また、癒合歯があるため上下顎の歯の本数が異なり上下歯列正中は合いません。
治療前後を見る
今回の治療事例のポイント
・ マウスピース矯正治療により叢生を改善してうまく咬合誘導することができた。
・ 左下乳臼歯がむし歯になっていたことから後継永久歯がエナメル質形成不全になっていた。
・ 右下に癒合歯があるため、歯の本数が上下で異なることから上下歯列正中は合わなかった。
・ マウスピース矯正治療のため、患者さまご本人およびご家族のマウスピースの管理・ご協力が非常に重要。
まとめ・現在の様子
- 一期治療
- 治療事例:10歳女子
- 主訴:叢生、癒合歯
- 使用した装置:マウスピース矯正(インビザラインファースト)
- 治療費:約50万
- 治療期間:1年8か月
- 注意すべきポイント:生え変わりによっては叢生が多少再発する可能性がある。それに伴い二期治療が必要になる可能性がある。
きれいに並べた歯を維持するための「保定」が始まります。保定期間は「全ての乳歯が抜け、大人の歯に生え変わるまで」で、3~12か月に1回の定期観察が必要です。
矯正歯科治療に伴う一般的なリスクと副作用 について
「矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。」
一般的な治療期間は2~3年程度、通院回数は24~36回程度(一期治療の場合は1年~2年程度、通院回数は12~24回程度)
金沢けんろく矯正歯科について
従来の表側矯正だけではなく、舌側矯正(裏側矯正)やマウスピース矯正もお任せください。小児矯正ではインビザラインによるマウスピース型矯正も力を入れて取り組んでいます。山側環状線からアクセス便利ですから金沢市だけではなく、加賀市・小松市・白山市・野々市市・津幡町・かほく市・珠洲郡・富山県や福井県からも患者さまが通院してくださっています。何かお困りごとがございましたら是非当院に一度ご相談にいらしてください。