こどもの矯正治療から大人の矯正治療へ
こんにちは、金沢けんろく矯正歯科 院長のまだちです。
小児矯正についての続きです。前回はこどもの矯正治療の目的について解説しました。
前回でこどもの矯正治療が大切なのはわかったけど、こどもの矯正治療をしたら矯正治療はおしまいなのかな?という疑問が出てきたかもしれません。それについてお答えします。
この記事を読むことで「こどもの矯正治療と大人の矯正治療の関係」がわかります。(所要時間約3分)。
目次
こどもの矯正治療で全ては終わらない
小児矯正はいい歯並びへの架け橋です
これまでずっと先を見越した治療が必要だと言い続けてきましたが、こどもの矯正治療をがんばっても大人の歯並びの治療が必要なことは多くあります。
こどもの矯正治療といえど、治療対象となる歯は「すでに生えている永久歯」であり基本的には乳歯を積極的には動かしません。なぜなら、乳歯を積極的に動かしても後に控えている永久歯が全く同じようについてきてくれるわけではなく、完全にコントロールできないからです。
こどもの矯正治療では前歯と6歳臼歯を対象として治療を行い、その後に生えてくる犬歯~小臼歯は手を付けないことが多いです。これらの歯が全て生えて揃うには時間が年単位でかかるため、治療対象に含めると装置を付けている期間が非常に長くなってしまうからです。さすがにずっと装置を付けているのは嫌気がさしてきますよね。普通は、目的を達成した時点でいったん装置を撤去し(保定装置は別)、はえ変わりを見守ります。
100点を目指して?
上図のように、こどもの矯正治療でひとまず合格点の状態まで持っていきます。その後の歯の生え変わりにもよりますが、大人の矯正治療をすることでその人それぞれに合ったばっちりな噛み合わせにすることができます。もちろん、人によっては合格点のかみ合わせでも十分と考える方もいるので、必要性があればよくご説明しますが当院では強制的に大人の矯正治療を行うことはありません。
こどもの矯正治療を正しく行えば、大人の矯正治療が必要なくなったり、やるにしても歯を抜かなくて済む可能性が高くなります。ただし、どうしても顎と歯の大きさの不調和が大きい場合や、成長次第で上下の顎骨のずれが大きくなる場合では、大人の歯並びになる際に再びガタガタになったり、出っ歯や受け口になってしまうことがあります。
こればっかりは検査して、成長予測をしてみないとわかりませんので、早めの受診をお勧めいたします。
ただし、矯正歯科の専門的見地が必要なことはもちろんですが、できるだけ正確な成長予測ができないと治療そのものが行き当たりばったりになりかねませんから矯正歯科の医院選びは慎重に行ってください。
石川県金沢市で小児矯正・成人矯正歯科治療なら金沢けんろく矯正歯科へ。舌側矯正やインビザラインのよるマウスピース型矯正もお任せください。