唇を噛むほどに…
こんにちは、院長のまだちです。
今回は、先回お話しした歯並びを悪影響をおよぼす悪習癖のひとつ、唇を噛む癖についてお話ししようと思います。
これは指しゃぶりや爪噛みと比較して、目立ちにくいこともありあまり気にしたことがない親御さまが多いかもしれません。
この記事を読むことで「唇を噛む癖がなぜ歯並びに良くないか」がわかります。ぜひお友達にも教えてあげてください(所要時間約3分)。
口を閉じる意識で改善を
唇を噛む癖は2種類、上唇を下の歯で噛む癖と、下唇を上の歯で噛む癖です。これは大人でもみられることがありますね。
多くは後者で、子供でも大人でもいわゆる出っ歯の上顎前突の程度が大きい方は、ほぼこの癖が自然と身についてしまっています。
上の前歯が出ていて、下の前歯との前後的ギャップが大きく自然に下唇が上下の前歯の間に入り込んでしまっているのです。
<続けてしまった場合に歯並びにどういう悪影響があるか>
- ①いわゆる出っ歯の上顎前突
- ②まれにいわゆる受け口の下顎前突
これらになる可能性があります。
上唇を噛む癖があれば②に、下唇を噛む癖があれば①になります。頻度や時間によりますが、これが主な原因になっていることはあまりないかもしれません。 もともと他の要因で出っ歯や受け口になっている状態が、この咬唇癖によってより状況が悪化してしまうことが多いです。
止め時を決めて歯並びが悪くなることを予防しよう
<止める方法>
①意識付け
問題となってくる年齢ではお子様も言葉が理解できる頃だと思います。指しゃぶりと同様少しずつでいいので根気強く説明します。経験上、出っ歯がより目立ってしまうからやめたほうが歯並びよくなるよ、とを説明するとこのままじゃダメなんだなと理解して意外とすんなりやめてくれることが多いです。
②矯正治療を行う
唇を挟んでしまう原因である上顎前突の治療を行い、上下の前歯の前後的ギャップを小さくしてあげます。上下の唇を閉じた時に、顎の先に梅干しのようなシワができる場合は、顎の筋肉が緊張してしまっている証拠ですから、早めの治療を検討したほうがいいでしょう。
<上顎前突や下顎前突になっていたら>
やはり矯正治療で治すしかありません。下顎前突の場合は、できるだけ早期に治療を開始しましょう。上顎前突の場合、多少は下顎の成長によって治ってくることがありますが癖が治りきっていないと上顎前突のままで、場合によっては増悪してしまう可能性もあります。使用する装置は、症状の度合いによるので早めに相談していただいた方が間違いありません。
心当たりがある方は、お気軽に相談にいらしてくださいね。
当院はお子様の健やかなお口の発育をサポートします。
石川県金沢市でこども・中高生・大人の矯正歯科なら金沢けんろく矯正歯科へ。