自分の歯並び悪いかなと思っている方必見
こんにちは、金沢けんろく矯正歯科 院長のまだちです。
私は大学病院で7年以上矯正を専門とし、多くの様々な不正咬合を診てきました。そこで今回は矯正治療が必要な歯並び(不正咬合)についてお話します。
わかりやすいよう代表的な不正咬合と特徴を挙げてありますので、ご自身の歯並びが悪いかもしれないと感じている方は参考にしてみてください。
この記事を読むことで「矯正治療を受けた方がいい歯並び」がわかります。ぜひお友達にも教えてあげてください(所要時間約5分)。
目次
矯正治療の対象となる不正咬合の種類
叢生/そうせい
いわゆる「でこぼこ」です。前歯のでこぼこは気づきやすいと思いますが、奥歯がデコボコの場合もあります。
原因は、①永久歯が大きい、②歯を並べる顎の骨が小さい、③乳歯のむし歯や早く抜けたことで奥歯がずれた。などが挙げられますが、これらが合わさって叢生になることが多いので原因は一つというわけではありません。
放っておくと、①むし歯や歯周病のリスクを抱えたままになる、②見た目が悪い、③歯科治療が困難になるなどの不都合が生じます。
前歯だけのデコボコであれば、部分矯正で対応可能なこともありますので、お気軽にご相談ください。
空隙/くうげき
いわゆる「すきっ歯」です。全体的に隙間がある場合は全体的な治療が必要になりますが、前歯だけ少し隙間があるだけであれば部分矯正で治せることがほとんどです。
ただし、その場合は奥歯のずれは治せませんので「見た目だけの改善」となります。当然、部分矯正のデメリットなどを十分に説明させていただきますよ。
原因は①歯が埋まってでてこれない、②かみ合わせ、③舌の癖、④上唇小帯(上顎のヒダ)の付着位置異常、⑤余分な歯が埋まってて邪魔になっている、などが挙げられます。
上顎前突/じょうがくぜんとつ
いわゆる「出っ歯」です。上下の前歯の前後的なギャップが大きいこと、口が閉じにくい、閉じると顎にシワが寄る、などが特徴です。
原因は、①上の歯が前に傾いている&下の歯が後ろに傾いている、②上顎が大きい、③下顎が小さい、など歯による原因と顎の骨による原因に分けられます。
放っておくと原因によりさまざまですが、①口呼吸になる、②むし歯や歯周病のリスクが上がる、③口臭の原因になる、④いびきの原因になる、などがあります。
矯正歯科治療により、横顔がとてもよくなりますよ。
下顎前突/かがくぜんとつ
いわゆる「受け口」です。下の前歯が上の前歯より前に出ていることが特徴です。舌癖が必ず存在し顎のずれが大きい場合は手術を併用した矯正治療が必要になります。
原因は、①上の歯が後ろに傾いている&下の歯が前に傾いている、②上顎が小さい、③下顎が大きい、④舌が大きいなど歯による原因と顎の骨による原因に分けられます。
乳歯で下顎前突であっても生え変わりによっては永久歯になるときに自然に治ることもありますが、一度相談に来ていただいたほうが良いでしょう。
受け口の場合は、積極的に矯正治療を考えないと将来的に歯を抜く治療や手術を併用した治療が必要になる可能性が高くなってしまいますので、早期の相談をおすすめします。
上下顎前突/じょうかがくぜんとつ
イラストを見てみましょう。一見、上顎前突(出っ歯)に近い前歯のかみ合わせなのですが人によってはイラストのように下の前歯が前傾して上の前歯に近くなっており、極端な出っ歯の見た目ではないことがあります。また、歯並び全体が前傾していることでデコボコが少なかったりします。
ですから、凸凹のないきれいな歯並びに見えるのでご本人は歯並びに自信をもっているかもしれません。
放っておくと、上顎前突と同じで口が閉じにくいので①口呼吸になる、②むし歯や歯周病のリスクが上がる、③口臭の原因になる、④いびきの原因になる、ことがあります。
矯正歯科治療ではしっかり治そうと思うと歯を抜く治療になる可能性が高いですが、横顔がとてもよくなりますよ。
過蓋/かがい
前歯のかみ合わせが深く、正面から見て上の前歯が下の前歯を深く覆っていて下の前歯がほぼ見えない状況のことを指します。
このかみ合わせの方は、経験上ほとんどの方が嚙む力が強く、奥歯への負担が大きくなっています。そのため、顎の関節にも悪影響を及ぼすことが多いのも特徴です。
また、嚙む力が強いため奥歯がすり減りやすく、奥歯がすり減った後は前歯に負担をかけ始めます。
一見、何も悪いところはなさそうですがジワジワと全体に悪影響をおよぼすため注意が必要です。上顎前突や下顎前突と組み合わさっていることが多いです。
奥歯で噛んだ時に上下の前歯に隙間がある状態のことを指します。
原因は、①舌の癖や指しゃぶりなどの悪習癖、②骨のずれ、などが挙げられます。噛む力を奥歯でしか支えていないため、奥歯への負担が大きくよくありません。
また、間違いなく舌の癖があるので前歯の開き具合は悪化の一途をたどりますし、滑舌も悪くなりますので自然に治ることはありません。
骨のずれが大きい場合は手術も併用した矯正治療が必要になることもあります。
当てはまるものはありましたか?
これらの不正咬合になる原因は様々です。親の歯並びが遺伝したんじゃないかと言われる方も結構いますが、歯並びと遺伝の関係はあまり大きくありません。歯並び自体が遺伝するのではなく、顎の大きさや歯の大きさが遺伝するので結果的に親御さまと似たような歯並びになることがあるわけです。基本的には歯並びに悪影響を及ぼす悪い癖など後天的影響が多いと言われています。
矯正歯科治療は身体と心の健康にも深く関わっています。今は問題ないし別に歯並び悪くても支障ないし治療なんて必要ない、と思われる前に矯正治療の意義についてみていただけたら幸いです。
上記に当てはまっていたり、何か歯並びやかみ合わせに不安なことがあれば、ぜひ当院にご相談に来てください。
石川県金沢市でこども・中高生・成人の矯正歯科治療なら金沢けんろく矯正歯科へ。日本矯正歯科学会認定医による安心治療。女性認定医も在籍。舌側矯正やインビザラインのよるマウスピース型矯正もお任せください。山側環状線からアクセス便利で金沢市だけではなく、小松市・白山市・野々市市・津幡市・かほく市からもアクセスのよい環境です。