こどもの矯正治療っていつどんなことするの?概要
こんにちは、院長のまだちです。
小児矯正についての続きです。前前回はこどもの矯正治療の目的について、前回はこどもの矯正治療と大人の矯正治療の関係について解説しました。
今回は大きく年齢を分けて大まかな矯正治療の流れ、考え方を説明します。
この記事を読むことで「こどもの矯正治療はいつどんなことをするか」がわかります。(所要時間約3分)。
目次
小児矯正はいつ何をするのか
治療のタイミングについて
乳歯列期(~6歳)の矯正治療(第Ⅰ期治療の一環として行います)
この時期に歯の並びについてのアプローチを行うことは稀です。と言っても全く治療しないわけではなく、治療が必要と判断された場合は「顎の成長を正しい方向に促す」「歯並びに悪い癖を早期に改善する」ことを目的とします。
これらを放っておくと、永久歯への生え変わりの際に悪影響を及ぼし、さらには顎の発育の異常をきたすことがありますので、検診で指摘されたなどのきっかけがあれば早期の相談をお勧めします。当院で使用する装置は、なるべくお子様の負担にならないような簡易な装置を用います 。
※ 治療の協力が難しい場合は、治療ができるようになるまで医院に慣れていただきながら経過観察となる場合があります。
混合列期(6歳~11歳ころ)の矯正治療(第Ⅰ期治療)
混合歯列期(乳歯と永久歯が混ざった時期=はえ変わりが少しだけ進んだ時期)では、多少はお子さまも治療をすることを理解できるようになりますので、「出っ歯」「受け口」「でこぼこ」「前歯が咬み合ってない(開咬)」「上の前歯が下の前歯を覆っている(過蓋咬合)」など全てのかみ合わせの異常に対して治療を行います 。
希望もお聞きしつつ、お子さまに合った最適な装置を使用して治療を行うとともに永久歯列期までの生え変わりを管理いたします。
※ ほぼ永久歯が生え揃っている場合は、大人の矯正治療になります。
永久歯列期(12歳ころ〜)の矯正治療(第II期治療)
年齢的に見ればまだ子供ですが、永久歯への生え変わりを基準としますので、生え変わりの早い子では12歳頃には大人の矯正治療の対象になります。
治療対象はすべての不正咬合で、使用する装置も好きなものをお選びいただけます。
さて、ここで前回お話しした、こどもの矯正治療( I期治療)をしても大人の矯正治療(II期治療)が必要な場合もあると言うことについて再度ご説明します。え?結局大人になっても治療が必要ならこどもの矯正治療は意味ないんじゃ、と思うのは誤解ですよ。
こどもの矯正治療( 第一期治療)と大人の矯正治療(第二期治療)
混合歯列期に行う矯正治療を第Ⅰ期治療といい、永久歯に生えそろった永久歯列期に行う治療を第Ⅱ期治療といいます。
Ⅰ期治療をすることで、下に挙げるようなメリットがあります。
- ● Ⅱ期治療前に悪い癖を改善できる
- ● Ⅱ期治療前に上下の顎の位置関係が改善できる
- ● Ⅱ期治療が必要なくなる(I期治療で治療が終了する)
- ● Ⅱ期治療も必要だが、治療期間が短くなる
- ● Ⅱ期治療も必要だが、負担が軽減できる(歯を抜かなくてよくなる可能性が高まる)
必ずⅡ期治療が必要なくなるわけではありませんが、Ⅰ期治療の意義は大です。
ただし上に挙げたメリットが消滅しないよう、顎顔面の成長予測や生え変わった後のⅡ期治療に関してできる限り正確な分析が必要です。
お子さまのこんな歯並びは特に要注意
特に、お子様に下記に挙げる症状がある場合は、一度ご相談に来ていただく方が良いかもしれません。
- ● 乳歯と乳歯が隙間なくはえている(重なって生えている)
- ● 受け口
- ● 口がぽかんと開いている、口呼吸になっている、いびきをかく
- ● 滑舌が悪い
- ● 指しゃぶりが治らない
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